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レインボーカラーズ耐久シリーズ2021第4戦にK耐久チームが参戦!学生対抗選手権クラスで優勝、準優勝

2021K耐久レース

2021年9月19日(日)、愛知県蒲郡市にあるスパ西浦モータパークで開催されたレインボーカラーズ耐久シリーズ2021第4戦に、愛知工科大学K耐久チームが参戦。K-ST(学生対抗選手権)クラスで優勝、準優勝という結果を残すことができました。

参戦9年目となる2021年度は、コロナ禍による影響により、サーキット走行の練習時間を十分に取ることができないなど、活動が制限されるなかでの出場となりました。

今年のK耐久チームのメンバーは、昨年から引き続きドライバーを務めるキャプテン杉本、小田、森下、高嶋、初レースとなるのが4年生の今枝と3年生の近藤、上村、メカニックは4年生の平井、短大生の伊藤、渡辺の10人です。

台風一過となったレース当日の朝、8時過ぎに大学を出発。サーキットに到着次第、メカニックが中心となり、手際よく準備を進めていく。出場車両の車検を受けた後は、同時開催のレース観覧や他チームの見学など、思い思いに過ごしました。

10時50分 予選開始。12号車(白)は杉本、13号車(シルバー)は小田がタイムアタックを担当。両者とも、新品タイヤ、新品ブレーキパッドに熱を入れながら、タイムアタックのチャンスをうかがいます。12号車 杉本が3周目にしてベストタイムの1分10秒76を記録。13号車 小田が続いて1分10秒36をマーク。その後はタイムアタックのチャンスに恵まれず、タイヤ温存のため、タイムアタックをあきらめ、ピットへ帰還。
車両規則を同じとするK-NNクラスとあわせ、13号車は予選トップの8番グリッド。12号車は10番グリッドとなりました。

予選直後から雲が広がり、小雨もぱらつきましたが、決勝前に雨はあがり、路面はドライに。スターティング・ドライバーは予選を務めた、2人が担当。13時をまわったところで、GT部門に続き、K部門もローリング・スタートでレース開始。昨年もドライバーを務めた2人は危なげなく1コーナーの混走をパス。そのまま周回を重ねていきます。予定通り、レース開始約30分経過したところで、13号車から義務ピットインし、高嶋へドライバー交代。ここで、トラブル発生。高嶋と監督との通話が切れてしまい、何度か再接続を試みるも、うまくつながらず、不安げな表情でピット前を通過する高嶋へ、メカニックたちがすぐさまサインボードを提示。高嶋は自信を取り戻し、昨年から進化した走りで上位車両との差をつめていきます。12号車は、杉本から新人の上村にドライバー交代。レース直前でも緊張した様子を見せなかった上村は、初レースとは思えない安定したタイムでGTやターボ車をパスさせていきます。

レース開始1時間経過したところで、順位はスタートから変わらず、13号車が総合16位、12号車が18位。
14時09分 13号車は高嶋から森下、14時17分 12号車も上村から、同じく新人の近藤へドライバー交代。レースも半ばに差し掛かり、ここまで大きなクラッシュやコースアウトもなく落ち着いてきたところで、霧雨程度だった雨が強まり、路面も次第にウェットに。レース直前のサーキット練習で、雨を経験したK耐久チームのドライバーたちは、路面の状況変化に動ずることなく、坦々と周回を重ねていきます。

13号車は、予定通りのタイミングでピットインし、再び高嶋に交代。レース中の給油回数を減らすため、レース中盤まで引っ張ったガソリン給油をこの義務ピットで消化しました。
雨はますます強くなり、メカニックたちは傘をさしながら、ドライバーのサポートを行います。13号車が無事にコースへ戻ったところで、他チームのコースアウト発生。自力でコース復帰できず、セーフティカー導入が予想されました。セーフティカー・ラン中の義務ピットを済ませたい12号車は、ドライバーとの通話を頼りに、ピットオープンのタイミングを図ります。
第2ヘアピンを立ち上がりながら、「OPEN」の提示がされているのを確認した近藤がピットイン。直後にセーフティカーが導入され、隊列を組み直している間に12号車の給油とドライバー交代を完了。タイヤの空気圧もウェット仕様に調整。続いて12号車のハンドルを握るのは、雨の走行を得意とする今枝。
ドライバーたちはもどかしい気持ちを抑えながら、セーフティカーが出ていくのを待ちます。セーフティカーがピットインし、GT部門、K部門が入り乱れたまま再スタート。12・13号車ともに他車両との接触もなく、最後のドライバーまでつないでいきます。

雨はまた一段と強くなり、メカニックたちは雨に打たれながら、タイム計測やピットインの準備。
再スタートから10分経過し、再び他チーム車両のコースアウト。
セーフティカーが導入されるようであれば、セーフティカー・ラン中に最後の義務ピットインを済ます作戦に急遽変更。ドライバーとメカニックたちで連携を取り、ピットインのタイミングをうかがいます。この間に雨が上がり、路面は次第に乾いていきます。セーフティカーがコースインすると12号車、13号車の順でピットインし、ドライバー交代。両車ともタイヤの空気圧をドライ仕様に調整。12号車はキャプテン杉本、13号車は小田にドライバー交代。チェッカーフラッグまで残り40分で再スタートが切られます。

再スタート後、間もなく、12号車にペナルティの提示が。速やかにピットインし、警告を受けます。ピット作業中のエンジン・ストップ忘れと給油中のヘルメットのバイザーの閉め忘れによる1分間のピットスルーペナルティを消化。12号車はコース上に戻り、杉本はペナルティによる遅れを取り戻すため、必死の走りで上位車両を追いかけます。13号車の小田は、消耗したタイヤにも関わらず、1分10秒台をコンスタントにマークし続けています。
陽が傾きはじめた16時、GTのトップ車両がゴール。その直後を走行していた12号車もそのままチェッカーを受けました。
13号車は、スタンド側に寄って、パッシングしながらホームストレートを通過。12・13号車ともに無事にゴールすることができきました。13号車は賞典入りの再車検、12号車は抜き打ちの再車検を受け、正式結果発表と表彰式を待ちながら、撤収作業を行います。

結果、13号車がK‐STクラス優勝、12号車が準優勝。13号車は、同レギュレーションのK‐NNクラスとあわせても2位という結果を残すことができました。コロナ禍のため、練習時間を十分に取ることができず、一時は出場さえ危ぶまれる状況でした。しかし、活動自粛中には各自でロガーや車載動画を研究し、SNSで連絡を取りあいながら、限られた時間のなかでも一つの目標に向かって努力したことで、このような素晴らしい結果につながったことと思います。ご支援賜りまして、誠にありがとうございました。

 

K耐久メンバー

  • 機械システム工学科4年
    4年 杉本光佑、今枝久斗、小田千太朗、髙嶋逸人、平井稜大、森下昌志
    3年 上村佑希、近藤冴寿
  • 自動車工業学科
    2年 伊藤瑞基、渡邊佳彦